間取
出張で京都に行ってみた。
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その道中、同行者♀と話をしていたわけだが。
「大学時代にこのへんに住んでいたんです」
「随分前のことまでよく覚えてはりますねぇ」
「…そんなに前じゃないんですけどね」
いきなり年増女に仕立てあげてしまった。
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これにめげず、話を続けてみた。
「その当時の彼氏が今の旦那なんです」
「それは長いお付き合いですね」
「…そんなに長くないんですけどね」
…また年増女にしてしまった。
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さらにめげず、話を続けてみた。
「今でも年末には常連の鮨屋の掃除をして…」
「へぇ…良いとこに行ってはるんですね」
「まぁ…滅多に行かないんですけどね」
…どっちやねん、と。
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「当時の下宿の前を通って、鮨屋に行くんです」
「感慨深いわけですね」
「そうです。今でも当時の間取りが書けますよ」
「へぇぇっ…めっちゃ凄いですやん!」
「そうですか!?」
「ええ、凄いですよ!」
~と、その時の自分は素直に驚いてしまった。
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その翌日、雑談でこのことを話してみると、「普通は前の家の間取りは覚えてるやろ?」との突っ込みを受ける。…そういやそうだな。2~3回訪れただけの友だちの家の間取りも書ける。ほんで、よほどの豪邸でない限り、またよほどの幼少期に過ごした仮住まいでない限り、普通は思い返せるわな。…ということは、自分の発言:「へぇぇっ…めっちゃ凄いですやん!」は、ある意味で相手を小馬鹿にしたことにもなるのか?と。
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だんだんと内省モードになっているわけです。
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