交渉
(続き)駅員と直談判をしてみた。
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前提1:バス6000円×2人=12000円
前提2:バス会社から半額:6000円は返還可能
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個人的には『最低要求ライン』は譲れない線だが、『標準要求ライン:良心的Ver.』くらいはやってくれてもいいんじゃないかと思う。が、ハナから低い要求を出すより少し高い要求を出しておいた方が、低い要求の受諾率が上がる法則(Door in the Face)をもとにして、『標準要求ライン:一般Ver.』で掛け合ってみた。
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「今の人身事故でバスに乗れんかったのです」
「はい」
「用事で朝一に東京におる必要があって」
「はい」
「新幹線一番電車で行かんと間に合わんのです」
「それはご苦労な」
「ですよねー。なので、キャンセルしても返ってこないバス代と新幹線代の差額を何とかしてもらえないかなーと思って」
「んんんんーーー」
「人身事故の一環として処理してもらえたら…」
「んんんんーーー」
「駅員さんに個人的に出してくれ、と言ってのではなく」
「んんんんーーー」
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これはまずいと判断し、要求を下げる。
「新幹線代は言い過ぎました」
「はい?」
「新幹線に乗るのは個人の勝手ですよね」
「はい」
「特急券は自己負担しますので、乗車券だけでも」
「んーー、私の独断では…」
「別にこの場で結論が出なくてもいいです」
「ほな…本社に聞いてみますわ」
「それで充分です。そしたら結論が出たら連絡ください」
「分かりました」
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そもそも「何で受付開始時刻よりもっと早く着くようにせんかったのですのん?」と返されては交渉のテーブルにすらつけなかったが、常識的な話のできる人で良かった。それでも…あまりにも気の毒で、『過剰要求ライン』なんて出せる雰囲気ではなかった。そんな中、具体的な金額は出せないまでも、普段なら寝ている時間に、しかも即座にこの5パターンを思いついたのは頭が冴えていたのでしょう。
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結局その日は相方実家に泊まったのでした。
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